高嶺の花も恋をしたい!
食後はペーパーカップに入ったコーヒーを片手に、ビーチへ出た。
まだ4月だというのに日差しがきつく、気温も高い。少し前までコートが必要だったのに。年々春が短くなっているような気がする。
平日の昼下がりだからか、ビーチにはほとんど人がいない。
私たちは海岸線に沿ってビーチに続く階段に座り、海を眺めた。
「あの……昨日はごめんなさい。追い出すようなことしちゃって」
「別に追い出されたと思ってない。それに悪かったのは俺の方だ」
「ううん。もっとちゃんと話し合うべきだったと思って……考えてみればこの1年、私の資格試験で心配をかけ通しだった。そんな状況じゃ込み入った話なんて出来ないよね。私、自分のことは棚に上げて、バカみたいにキレて……」
「ストップ! やめよう。それを言うなら、俺だって実家が何をしてるかくらい、いつでも言えたんだ。花緒は何も悪くない」
「太一くん……」
ポンポンと頭を撫でてくれるいつもの仕草に、高野の優しさが滲み出る。
ああ……やっぱりこの人が好きだ。
だから今日は、絶対に伝えないといけないことがある。
そう思っていると、高野が昨日の夜の話を始めた。
◇ ◇ ◇
まだ4月だというのに日差しがきつく、気温も高い。少し前までコートが必要だったのに。年々春が短くなっているような気がする。
平日の昼下がりだからか、ビーチにはほとんど人がいない。
私たちは海岸線に沿ってビーチに続く階段に座り、海を眺めた。
「あの……昨日はごめんなさい。追い出すようなことしちゃって」
「別に追い出されたと思ってない。それに悪かったのは俺の方だ」
「ううん。もっとちゃんと話し合うべきだったと思って……考えてみればこの1年、私の資格試験で心配をかけ通しだった。そんな状況じゃ込み入った話なんて出来ないよね。私、自分のことは棚に上げて、バカみたいにキレて……」
「ストップ! やめよう。それを言うなら、俺だって実家が何をしてるかくらい、いつでも言えたんだ。花緒は何も悪くない」
「太一くん……」
ポンポンと頭を撫でてくれるいつもの仕草に、高野の優しさが滲み出る。
ああ……やっぱりこの人が好きだ。
だから今日は、絶対に伝えないといけないことがある。
そう思っていると、高野が昨日の夜の話を始めた。
◇ ◇ ◇