高嶺の花も恋をしたい!
「……よし、じゃあ花緒、飲みに行くか?」
「へ?」
「俺も正直どう慰めたらいいのかわからん。でも同期としてやけ酒くらいは付き合える」
「……プッ、やけ酒⁉」
「お、おかしいのか? こういう時はやけ酒じゃないのか?」
ただ人事の前で通りすがっただけだというのに、この人はやけ酒に付き合ってくれるというのか。もっと愚痴を聞いてくれるってこと?
本当にお節介で優しい人だ。
全く下心のなさそうなその誘いを、断ることはできなかった。
そうして、私たちはそろそろハッピーアワーが始まるビアバーへ場所を移すことにした。
本社のすぐ近くにあるそのビアバーには、まだほとんど客がいなかった。
時刻は16時を少し過ぎたところ。
このビアバーの奥の席は、リバーサイドに面していて、とても雰囲気が良い。春分の日からまだ少ししか経っていないけれど、日に日に日が長くなっているのを感じる。
キラキラ光る水辺を見ながら飲むビールは格別だろう。こんな気分の時でなければ。
「この時間から飲むなんて初めて」
「俺も。ハッピーアワーって得なんだな」
目の前に並ぶチーズやサラミ、スティック野菜のバーニャカウダとジョッキを眺めながら、高野が感心している。これでたったの千円とは実にお得だ。
「へ?」
「俺も正直どう慰めたらいいのかわからん。でも同期としてやけ酒くらいは付き合える」
「……プッ、やけ酒⁉」
「お、おかしいのか? こういう時はやけ酒じゃないのか?」
ただ人事の前で通りすがっただけだというのに、この人はやけ酒に付き合ってくれるというのか。もっと愚痴を聞いてくれるってこと?
本当にお節介で優しい人だ。
全く下心のなさそうなその誘いを、断ることはできなかった。
そうして、私たちはそろそろハッピーアワーが始まるビアバーへ場所を移すことにした。
本社のすぐ近くにあるそのビアバーには、まだほとんど客がいなかった。
時刻は16時を少し過ぎたところ。
このビアバーの奥の席は、リバーサイドに面していて、とても雰囲気が良い。春分の日からまだ少ししか経っていないけれど、日に日に日が長くなっているのを感じる。
キラキラ光る水辺を見ながら飲むビールは格別だろう。こんな気分の時でなければ。
「この時間から飲むなんて初めて」
「俺も。ハッピーアワーって得なんだな」
目の前に並ぶチーズやサラミ、スティック野菜のバーニャカウダとジョッキを眺めながら、高野が感心している。これでたったの千円とは実にお得だ。