高嶺の花も恋をしたい!
やけ酒に付き合う
人事部の前で、今社内で一番話題の高嶺花緒に会うとは思ってもみなかった。
本社受付。まさに会社の顔。
女性なら誰もが憧れるであろう場所に配属された高嶺花緒。
にもかかわらず、彼女は見るからに落ち込んでいて、顔色も悪かった。
俺はその場に放っておけず、無理やり外に連れ出した。
話を聞けば、彼女は国立大学の工学部建築学科を出ているという。しかもインテリアプランナーの資格と宅建士まで取り、夏には一級の試験を受ける予定だと。
優秀じゃないか! なるほど、受付に配属されたとなれば落ち込むのも当然だろう。
受付が悪いというわけではない。彼女にとって必須の実務経験が積めないからだ。
さらに話を聞いていると、彼女が内定をもらったのは夏成だけでなく、水島建設、大森組といういわゆるスーパーゼネコンの内定も勝ち取っていた。
「スーゼネを選ばなかったのは、住宅設計がしたかったから。小学校の時に実家を二世帯住宅に建て直すことになったの。家を建てる過程を見ているのがすっごく楽しくて、設計士さんやインテリアコーディネーターさんとの打ち合わせに、いつもワクワクしてた。建築学科を目指したのはそれがきっかけで、だから迷わずハウスメーカーを選んだの」
ちなみに彼女の家は夏成ハウスコーポレーションで建てたという。なるほど、夏成には並々ならぬ思い入れがあったのだろう。
「でもこんなことならスーゼネを選んだ方が良かったのかな……」
それはどうかと思う。
実務経験が後回しになった今、スーゼネでは大学院在学中に一級建築士に合格することが必須になってきている。
彼女が国立大学を出ていても、大学院に行っていないのであれば、周りの学歴や資格に淘汰されていた可能性は高い。この業界はどうしても院卒が強いのだ。
本社受付。まさに会社の顔。
女性なら誰もが憧れるであろう場所に配属された高嶺花緒。
にもかかわらず、彼女は見るからに落ち込んでいて、顔色も悪かった。
俺はその場に放っておけず、無理やり外に連れ出した。
話を聞けば、彼女は国立大学の工学部建築学科を出ているという。しかもインテリアプランナーの資格と宅建士まで取り、夏には一級の試験を受ける予定だと。
優秀じゃないか! なるほど、受付に配属されたとなれば落ち込むのも当然だろう。
受付が悪いというわけではない。彼女にとって必須の実務経験が積めないからだ。
さらに話を聞いていると、彼女が内定をもらったのは夏成だけでなく、水島建設、大森組といういわゆるスーパーゼネコンの内定も勝ち取っていた。
「スーゼネを選ばなかったのは、住宅設計がしたかったから。小学校の時に実家を二世帯住宅に建て直すことになったの。家を建てる過程を見ているのがすっごく楽しくて、設計士さんやインテリアコーディネーターさんとの打ち合わせに、いつもワクワクしてた。建築学科を目指したのはそれがきっかけで、だから迷わずハウスメーカーを選んだの」
ちなみに彼女の家は夏成ハウスコーポレーションで建てたという。なるほど、夏成には並々ならぬ思い入れがあったのだろう。
「でもこんなことならスーゼネを選んだ方が良かったのかな……」
それはどうかと思う。
実務経験が後回しになった今、スーゼネでは大学院在学中に一級建築士に合格することが必須になってきている。
彼女が国立大学を出ていても、大学院に行っていないのであれば、周りの学歴や資格に淘汰されていた可能性は高い。この業界はどうしても院卒が強いのだ。