高嶺の花も恋をしたい!
 入社式を終え、私は受付へ挨拶に行った。
 今日はユニフォーム合わせがメインと聞いている。

 夏成のイメージカラーであるアクアブルーのワンピースの上に、白地にワンピースと同じアクアブルーの縁取りが可愛い短め丈のラウンドネックジャケットを羽織り、腰には紺のウエストポーチを付け、清楚な感じのユニフォームだった。

 受付の現メンバーは、4年先輩の山下さんに、2年先輩の漆原さん、そして1年先輩の加藤さんだ。

 皆さんとても美しいけれど、身長は160cm前後と平均的で、華奢な女性らしい体型。このユニフォームを着ると可愛い。

 でも私が着ると、この可愛さに完全に負けているような気がする。そしてワンピースがやたらと短い。

 パンプスの高さは選べるみたいなので、せめて一番低い3cmにしようと思う。それでも175cmの私は178㎝になるから、日本人男性の平均身長をゆうに超えているんだけどね。

「花緒ちゃん、スタイル抜群!」
「ほんと、クールビューティって感じで格好いいですよね」
「いいわねぇ、手足が長くてスリムで。私ももう少し身長がほしかったわ~」

 全然良くないんです。私の憧れは華奢なのに胸元にボリュームがあって、とっても可愛い先輩方みたいな体型なんです。中学高校と女子校で言われ慣れていた『カッコいい』はもう卒業したいんです!

 声を大にして言いたかったけど、学生時代と同じように、ないものねだりだと言われるだけなので、言うのは控えた。

 でも皆さんノリがよく、好意的な方ばかりなので人には恵まれたと思う。

 ここで一年。もしかしたら二年かもしれない。設計に異動が認められるまで頑張っていこうと思う。


 ◇ ◇ ◇
< 40 / 237 >

この作品をシェア

pagetop