高嶺の花も恋をしたい!
「おまっ! 何やってんだよ~。受付嬢に頭ポンポンとか、羨ましすぎるだろう」

 受付には図面とボードを持った男女が立っていた。男性はおそらく設計士で、女性はインテリアコーディネーターだろう。

 さらに後ろには営業と思われる人と壮年のご夫婦が。

 今からインテリアを話し合うためショールームに来られたようだ。

 ご夫婦はこちらを見てニコニコと微笑んでいて、インテリアコーディネーターの女性と山下さんがニヤニヤと笑っていた。

「すみません、今行きます」

 私は逃げ出したいくらい恥ずかしいのに、高野は平然と応じて「専門学校が終わったら連絡しろ」と名刺を渡して仕事に戻って行った。

 一体どういうつもりか……。

「彼氏?」とからかってくる山下さんに「ただの同期です」と否定し、名刺をウエストポーチにしまった。
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