高嶺の花も恋をしたい!
 ……と怒りで爆発しそうになり冷静になれず、広報の女性にあたってしまった気がする。

 あれは申し訳なかった。

 それはさておき、俺にはやるべきことがある。やっと花緒を見つけたのだ。ちゃんと話し合わないと。

 この機会を逃すことなく、無理やり名刺を握らせた。

 専門学校終わりの花緒を捕まえ、話し出す機会をうかがう。

 やっと本題に入ったのに、プロスペクターと自分を重ねて感謝してるだと?
 思わず吹き出してしまった。こんな面白いこと言うやつ見たことない。

 きっと傷ついたであろうに、そう茶化して言えるのは、彼女の強さでもあるのだろうけど。

 しかしあの合宿の非常階段で、あれを見られてたのはうかつだった。
 あの時の言葉に嘘はないのだが、花緒と関係を持ってしまった時点でアウトだろう。
 俺は欲に負けた男だ。
 だから潔く責任を取って付き合うつもりだったのに……。

 感謝? 責任を感じる必要はない? 一人前になるまで誰とも付き合う気はない?

 いや、待てよ。考え方によっては逆に良かったのか。本人が気にするなと言っているのだ。それをありがたく受け入れたら、ただの同期として関係を持ち直すことが出来るのではないか。

 いやいや、だめだ。俺は彼女の初めてを奪ったんだ。やっぱりちゃんと責任を取るべきなんだよ。

 そう思った俺の口から咄嗟に出た言葉は――
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