高嶺の花も恋をしたい!
「……そうか。まさか感謝されているとは思わなかった。でも花緒はあれで満足なんだ?」
「へ?」
「まだ扉を開けただけじゃないか。初体験は済ませたことになるだろう。だがその先は知らない。それでいいのか?」
「な、何を言ってるの……」
何言ってるんだ、俺は。
だがこのままで「感謝」で済まされてしまう。それはダメだ!
明らかに動揺して周りをうかがう花緒に、俺はさらに畳みかけた。
「あんな、開通しただけのセックスで満足なのかと聞いてる」
「ちょ……大きな声でやめてよ」
「もっと先を見てみたくないか?」
「な……」
顔を赤らめて手で覆う花緒。
ここで逃すつもりはない。
「見せてやるよ、俺が」
「――! で、でも……太一くんは誰とも付き合わないって……」
「必ずしも付き合わないといけないわけじゃないだろう?」
「……それって、体だけの関係ってこと?」
「まあ、花緒が望むならそういう選択肢もあるけど、俺はちゃんと付き合っ……」
「いいの?」
「は?」
「体だけでも、いいの? セ、セフレっていうのかな、そういう関係。その……いろいろと、教えてくれる?」
上目遣いにもじもじと花緒が聞く。
――期待に満ちた目で。
俺はあの夜、花緒の欲に気づいていた。至極素直で従順すぎる振る舞いでありながら、花緒は俺から貪欲に性の知識を吸収しようとしているのだと。
だからこの食いつきも想定内と言えば想定内だった。
ゴクッと喉が鳴る。
俺が、花緒を満たしてやりたい。もう一度この美しい顔を快楽に歪ませたい。そして女として自信を持たせてやりたい。
「……教えてやる。俺が鑑賞用じゃないって証明してやるよ」
◇ ◇ ◇
「へ?」
「まだ扉を開けただけじゃないか。初体験は済ませたことになるだろう。だがその先は知らない。それでいいのか?」
「な、何を言ってるの……」
何言ってるんだ、俺は。
だがこのままで「感謝」で済まされてしまう。それはダメだ!
明らかに動揺して周りをうかがう花緒に、俺はさらに畳みかけた。
「あんな、開通しただけのセックスで満足なのかと聞いてる」
「ちょ……大きな声でやめてよ」
「もっと先を見てみたくないか?」
「な……」
顔を赤らめて手で覆う花緒。
ここで逃すつもりはない。
「見せてやるよ、俺が」
「――! で、でも……太一くんは誰とも付き合わないって……」
「必ずしも付き合わないといけないわけじゃないだろう?」
「……それって、体だけの関係ってこと?」
「まあ、花緒が望むならそういう選択肢もあるけど、俺はちゃんと付き合っ……」
「いいの?」
「は?」
「体だけでも、いいの? セ、セフレっていうのかな、そういう関係。その……いろいろと、教えてくれる?」
上目遣いにもじもじと花緒が聞く。
――期待に満ちた目で。
俺はあの夜、花緒の欲に気づいていた。至極素直で従順すぎる振る舞いでありながら、花緒は俺から貪欲に性の知識を吸収しようとしているのだと。
だからこの食いつきも想定内と言えば想定内だった。
ゴクッと喉が鳴る。
俺が、花緒を満たしてやりたい。もう一度この美しい顔を快楽に歪ませたい。そして女として自信を持たせてやりたい。
「……教えてやる。俺が鑑賞用じゃないって証明してやるよ」
◇ ◇ ◇