高嶺の花も恋をしたい!
「ふーん。これはこれは……」
「やっぱり……あのレベルなんだ。まあ高野なら釣り合ってるかもな。俺は正直、美人過ぎて近寄れない」
「プッ! 女の子大好きの三枝がか?」
「いやー、俺、あの顔に見つめられたりでもしたら、全く喋れないかも。芸能人を前にしたような? そもそも、タッパが足りんよ、俺じゃ」

 三枝はおそらく170cm前後。花緒は175cmと言っていたから5cm低いのか。

 人にもよるだろうけど、やはり男としてのプライドの問題があるのだろう。

「たしかに高嶺さんってモデルさんみたいに背が高いし、スレンダーだし、芸能人レベルの美人だよな。でも桃子いわく、中身は普通の女の子って話だったよ。むしろ擦れてなくて可愛いって」

 へぇ……。若田の彼女は見る目がある。

 花緒が友達にちゃんと中身を見てもらえていると聞くと、俺まで嬉しくなってきた。

「高野がにやけてる……」
「え、まじで高嶺の花狙いなんだ」
「……その高嶺の花って言うのやめろよ。彼女にはちゃんと高嶺花緒という名前が……」

 しまった。言い過ぎた。
 ……と思ったが後の祭りで、目を見開いた二人から、散々からかわれる羽目になってしまった。

「まあ、とりあえず、高嶺さんも来ると思うよ。桃子が誘うはずだから」

 そう言って、ニヤニヤ笑う若田の言葉通り、帰ってきた花緒から、同期会参加が決定していることを聞かされて現在に至る。

 そうか。やっぱり花緒は参加なんだ。なら仕方がない。琵琶湖はまた今度にして、俺もビアガーデンに参加か。

 それにしても、やっと気づいたのか。

「ククッ……」
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