薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「二人目は、深町淳二。私より二歳上で、大学時代のバイト先で知り合いました」

未來とは別々の大学へ進んでいた。

生活圏も違えば、友人関係も違う。

今度こそ未來とは何の関係もない、自分で出会い、自分で付き合うことを決めた人だった。

「最初は普通でした。優しかったし、私が勉強や留学で忙しくても理解してくれていたと思います」

少なくとも、そう思っていた。

「でも、いつの間にか未來と連絡を取るようになっていました」

「いつから?」

「それが……分からないんです」

今思い返してみても、最初の接点が曖昧だった。

どこで知り合ったのか。

誰が連絡先を教えたのか。

どうして淳二と未來が、私の知らないところで連絡を取るようになったのか。

「未來は、私の相談に乗ってるって言ってました。でも淳二も、未來に私のことを相談していたみたいで」

「二人の相談役になっていた?」

茂樹先生の眉が、ほんの少し寄った。

「そう……だったみたいです」

その頃から、淳二との会話が少しずつ噛み合わなくなった。

私が話した覚えのないことを知っていたり、逆に私が思ってもいないことを「奏はそう思ってる」と信じていたり。

何度説明しても、どこかで話がずれる。

「最後は、何が本当なのか分からなくなって……別れました」

「その時も、未來さんとは?」

聖子さんが尋ねる。

「縁は切りませんでした」

聖子さんが額へ手を当てた。

「奏さん……」

「はい。今なら分かります」

苦笑するしかない。

「でも、本当に疑ってなかったんです。両親が亡くなった時もそばにいてくれたし、私の事情も知っていた。だから……未來だけは信用できると思ってました」

疑う相手ではなかった。

だからこそ、見えていなかった。

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