薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
誰も急かさない。

私はホワイトボードを見た。

途切れた線。

まだ見えていない先。

そして、口を開いた。

「やります」

茂樹先生が少しだけ目を見開く。

「お願いします。やっぱり、納得できません」

今日だって、普通に働くつもりで勤務先まで行った。

着替えて、スマートフォンまでロッカーへ入れた。

それなのに更衣室を出た途端、突然今日で終わりだと言われた。

「今月いっぱいで契約終了なら、普通は事前に連絡がありますよね。今日の勤務まで取り消すなら、せめて来る前に言えるはずです。それなのに、わざわざ出勤してから言われた」

誰も口を挟まない。

「その直後に未來から『仕事してないよね』って来たんです。昨日だって、今の住所を教えてないのに『今日、家にいないよね?』って」

口にしているうちに、胸の奥に溜まっていたものが一気に押し上がってきた。

「不安もあります。でも、それ以上に怖いんです。何をどこまで知られているのか、いつからなのか、私が知らないところで誰と誰が繋がっているのかも分からない」

声が少し震えた。

それでも続ける。

「だから、真実が知りたいです」

未來。

髙橋。

坂上。

その先へ伸びているかもしれない線。

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