薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「私、十二億円あります」

暢さんの眉が、ほんの少し動いた気がした。

でも今は止まれなかった。

「当たった時は、何に使えばいいのか全然分かりませんでした。ブランド物や豪邸が欲しいわけでもないし、ただ生活に困らなくなるくらいしか考えられなかった」

でも今なら、少し分かる。

「これからの自分のためにも使いたいし、過去を知るためにも使いたい。調べるのにお金が掛かるなら使います。専門家にお願いしなきゃいけないなら、それにも使いたいです」

一度、息を吸う。

「私の人生なんだから、分かるところまでは知りたい。それくらい、望んでもいいと思うんです」

そして、みんなを見る。

「……駄目ですか?」

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