薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
間違えた。

純さんが吹き出す。

「神宮寺さん、さっきから全力だから!」

暢さんまで笑っている。

「もう日本語まで怪しくなってるよ」

「分かってます! 吉です、吉!」

恥ずかしい。

でも、言いたいことは変わらない。

「とにかく、今やろうと思った時に動きたいです。ここで働かせてください。よろしくお願いします」

頭を下げると、茂樹先生が穏やかに答えた。

「分かりました。ただ、依頼人としての立場と職員としての立場は、きちんと分けましょう」

「はい」

「仕事として知っていいことと、今回の案件だからこそ扱えることも整理します。それでもよければ」

茂樹先生が微笑む。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「はい!」

思ったより大きな声が出た。

純さんが嬉しそうに笑う。

「やった」

「よろしくお願いします、神宮寺さん」

愛梨さんも笑った。

誰かに決められたわけじゃない。

今回は、ちゃんと自分で決めた。

そのことが少しだけ嬉しかった。

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