薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
未來が口元へ手を当てた。

「やだぁ。奏、すごいじゃない」

「何が?」

「何がって。こんな素敵な彼氏、どこで捕まえたのよ」

捕まえた。

その言い方に、小さな引っかかりを覚えた。

でも、私が答えるより先に。

「捕まえられたのは、私の方です」

「…………」

は?

今、何て?

未來まで一瞬固まった。

陸斗さんは平然としている。

むしろ私の腰を抱いたまま、どこか余裕すらあった。

「私の方が、奏を気に入ったので」

「……陸斗さん?」

「何?」

「ちょっと」

「恋人なんでしょう?」

「……そういう話じゃないです」

「今はこれでいいでしょう」

良くない。

絶対に良くない。

しかも、この人。

完全に楽しんでない?

そう思った時、未來の視線が私の顔から陸斗さんの腕へ落ちた。

ほんの一瞬、笑顔が消える。

すぐ元へ戻ったけれど、私は見逃さなかった。

「……そうなんだぁ」

未來が笑う。

「良かったじゃない、奏。昔から男運なかったもんね」

その一言で、さっきまでの戸惑いが一気に冷えた。

髙橋。

深町。

新庄。

全部を知っている未來が、何も知らないみたいな顔で言う。

――男運がなかった。

違う。

少なくとも、そのいくつかにはあなたがいた。

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