薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「……陸斗、やり過ぎじゃない? あれ」

少し離れた場所から様子を見ていた純が、小声で呟いた。

隣の愛梨が、笑いを堪えながら答える。

「やり過ぎというより、乗り過ぎだと思いますよ」

「だよね?」

「はい」

「でも、格好良かったんじゃない?」

愛梨は少し考え、真面目に頷いた。

「あれはスパダリですね」

「でしょ?」

「それも、厄介な方の」

純が吹き出しそうになり、慌てて口元を押さえた。

本来なら、笑っている場合ではない。

二人がここにいるのは偶然ではなかった。

暢から個別に頼まれ、奏と陸斗から十分な距離を取りながら、周囲の様子を確認している。

奏本人は、そのことを知らない。

陸斗が奏についている以上、二人の役目は彼女たちへ張りつくことではなく、周囲――そして今は、坂梨未來の動きを見ることだった。

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