薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
未來はまだその場から動かず、奏と陸斗が消えていった方向をじっと見ている。

先ほどまでの華やかな笑顔は、もうない。

純のスマートフォンに、暢から個別LINEが入った。

『神宮寺さんには陸斗がついてるから。二人は未來さんだけ見て』

純が画面を愛梨へ見せる。

「だって」

愛梨が少し先を見る。

奏の腰へ手を添えたまま歩いていく陸斗。

「今の陸斗さんなら、奏さんの方は大丈夫そうですね」

「大丈夫どころか、張りつき過ぎじゃない?」

「そこは言わないでおきましょう」

二人で小さく笑ったものの、視線は未來から外さない。

やがて未來がスマートフォンを取り出した。

「動きました」

「うん」

何かを操作している。

メールなのかLINEなのか、そこまでは分からない。

純が暢へ短く送る。

『未來さん、スマホ操作中。誰かに連絡してるみたい』

返信はすぐだった。

『了解。無理に近づかなくていいよ。そのまま見てて』

『了解』

二人は距離を保ったまま、未來の動きを追った。

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