薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
そんなやり取りをしながら買い物を続けていると、陸斗さんが時計を確認した。

「もう十八時半か」

「あ、本当だ」

言われた途端、お腹が空いていることに気づいた。

今日は色々ありすぎて、昼もまともに食べていない。

「どうする? 晩ご飯。お腹空いただろ」

「あ……はい」

少し考えてから、陸斗さんを見上げる。

「家で食べます? それとも、食べて帰る? 陸斗さんはどっちがいいですか?」

「…………」

返事がない。

「陸斗さん?」

固まってる?

「どうしたんですか?」

陸斗さんは一度視線を逸らし、軽く咳払いをした。

「……家で食べましょう」

「家?」

「はい」

「何か作るんですか?」

「簡単なものなら」

「陸斗さん、料理するんですか?」

「一人暮らしが長いので」

「へえ……」

また一つ、知らなかったことが増えた。

でも、さっきの間は何だったんだろう。

「本当にどうしたんですか?」

「何でもありません」

「絶対、何でもない顔じゃなかったですけど」

「神宮寺さん」

「はい?」

「今、それ以上聞かない方がいいです」

「何でですか?」

少しだけ間があって。

「……必要です」

「またそれ!」

思わず笑った。

陸斗さんも、ほんの少しだけ口元を緩める。

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