薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
そんな二人の様子を、少し離れた場所から未來がまだ見ていた。

奏が陸斗を見上げ、陸斗が一瞬言葉を失ったあと、二人で笑う。

それを見つめる未來の口元から、完全に笑みが消えた。

バッグの持ち手を強く握り、再びスマートフォンを二人へ向ける。

「……また写真撮ってますね」

愛梨が小さく言った。

「撮ってるね」

純も未來を見たまま答える。

遠目に見る奏と陸斗は、どう見ても恋人同士だった。

「あの二人、もうノリノリじゃない?」

「……完全にカレカノですね」

「だよね」

恋人のフリだと聞いていたはずなのに、その説明が必要な二人には見えない。

その時、愛梨の表情が変わった。

「あ。未來さん、また何か打ってます」

純もそちらを見る。

未來はしばらくスマートフォンを操作していたが、やがて手を止め、画面を確認すると、そのまま耳へ当てた。

「電話ですね」

「うん」

会話の内容までは聞こえない。

けれど数秒後、愛梨が小さく息を呑んだ。

「……顔、変わりました」

純も気づいていた。

さっきまでの苛立った顔とは違う。

何かを決めたような、妙に嫌な表情。

「何かやらかしそうね」

「私も、そんな感じがします」

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