薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
ここで無理に距離を詰める必要はない。

存在に気づかれれば意味がない。

その時、未來が急に向きを変えた。

「駐車場の方ですね」

「追うわよ。ただし、車だけ確認して終わり」

「はい」

愛梨は歩きながら暢との個別LINEを開いた。

『未來さんが駐車場へ向かっています。車両だけ確認して、こちらは撤退します。神宮寺さんには伝えていません』

返信はすぐに届いた。

『了解。無理に追わなくていいよ。確認できる範囲だけで十分。陸斗には僕から伝える』

『分かりました』

二人は距離を保ったまま未來のあとを追い、立体駐車場へ入ったところで足を緩めた。

未來が一台の車へ向かう。

「ここまでね」

「はい」

車種や色など、無理なく確認できる範囲だけを記録する。

未來が車へ乗り込み、駐車場を出ていくのを見届けたところで、愛梨が再び暢へ連絡した。

『車両確認しました。今から撤退します』

『了解。二人ともそのまま帰って。今日見たことは、あとで別々に報告して』

『はい』

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