薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「女同士じゃない」

「初対面でしょう」

「もう知り合ったから、初対面じゃない」

理屈がおかしい。

でも本人はまったく気にしていない。

「私、九条玲奈。三十四歳。弁護士やってます」

「あ、神宮寺奏です」

「知ってる」

「何でですか?」

「聞いてるから」

誰から。

そう思って陸斗さんを見ると、知らん顔をされた。

絶対この人だ。

玲奈さんは九条グローバル・コンサルティング法律事務所の弁護士で、陸斗さんとは幼い頃からの付き合いらしい。

鈴子さんや聖子さんたちとも昔から顔馴染みで、この事務所の皆さんとも長い付き合いがあるという。

なるほど。

それなら、この馴染み方にも納得出来る。

……出来るんだけど。

それにしても距離が近い。

玲奈さんは、そんな私と陸斗さんを交互に見比べた。

「でも、本当に面白いね」

「何がですか?」

「陸斗が」

「私?」

陸斗さんが眉を寄せる。

「うん。昔から知ってるけど、あんたがこんなに分かりやすいの初めて見た」

「玲奈」

「はいはい」

何の話?

聞きたい。

ものすごく聞きたい。

でも陸斗さんの顔を見る限り、今聞いても絶対に教えてくれない。

玲奈さんもそれ以上は言わず、意味ありげに笑うだけだった。

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