薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「……」

ん?

榊原。

耀。

どこかで。

いや。

知ってる。

それも、かなり知ってる名前。

テレビ。

CM。

音楽番組。

映画やドラマ。

超人気アイドルグループ、Zenith’s。

そのメンバーで、最近では俳優としても話題作への出演が続いている――。

私は勢いよく玲奈さんを見る。

「まさか……Zenith’sの?」

「その榊原耀」

「…………」

数秒。

本当に何も言えなかった。

そして。

「ええええええ!?」

事務所中に、私の声が響いた。

だって。

榊原耀。

あの榊原耀?

テレビをつければ見ない日の方が少ないんじゃないかと思うほど有名な人が、目の前にいる知的美女の旦那さん?

しかも十歳年下?

「ちょ、ちょっと待ってください……」

額に手を当てる。

「本当に、あの榊原耀さんですか?」

「だから、そうだって」

玲奈さんは平然とお茶を飲んでいる。

いや。

普通、驚くでしょう。

そこへ待ってましたとばかりに鈴子さんが身を乗り出した。

「そしてね、耀は暢の息子よ!」

「…………」

え?

今。

さらに、とんでもない情報が追加されなかった?

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