薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
頭の中を整理する。

暢さん。

その奥さんが珠紀さん。

二人の息子が、芸名・榊原耀さん。本名は柴崎耀。

その耀さんの妻が九条玲奈さん。

そして征さんは、耀さんの叔父。

「……この事務所、どうなってるんですか?」

一瞬の沈黙のあと、誰からともなく笑いが起こった。

「まあ〜、早い話が」

鈴子さんが口を開き、聖子さんが続きを引き取る。

「親族だったり、昔から身内同然だったりする人が多いってことです」

「そういうこと」

純さんまで当然のように頷く。

征さんも、いつもの済ました顔でさらりと言った。

「だいたい身内ですね」

何でそこだけ全員、そんなに息が合うの。

親族に幼馴染、姉弟、親子、夫婦。

頭の中で関係図を作ろうとしても途中から線が絡まり始め、私は考えることを諦めた。

すると愛梨さんが遠慮がちに片手を上げる。

「ちなみに、私には血縁も婚姻関係もありませんよ」

「あ、そうなんですね」

ほんの少し安心した。

良かった。

この輪の外から普通に入った人もいるんだ。

――そう思ったのに。

「たまたま幼馴染が耀だっただけですけどね」

「…………」

待って。

「たまたま?」

「はい」

「耀さんって……あの榊原耀さん?」

「そうです」

ものすごく普通に頷かれた。

「……それ、十分こっち側じゃないですか?」

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