薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
『奏の彼氏って、澤登陸斗。澤登法律事務所の代表の息子だよね。』

「…………」

写真を撮られていたことも、そのあと様子を見られていたことも知っている。

だから、陸斗さんの名前を調べたところまでは分かる。

でも。

澤登法律事務所。

代表の息子。

そこまで把握している。

「……どうやって、ここまで」

画面を見つめたまま漏れた声は、自分でも分かるくらい硬かった。

「どうしたの?」

純さんの声で顔を上げる。

向こうの机から、こちらを覗き込んでいた。

「神宮寺さん、どうしましたか?」

愛梨さんも手を止めている。

何か答えようとした、その時だった。

依頼人を見送って奥から戻ってきた陸斗さんが、私の様子に気づく。

そして、そのまま真っ直ぐこちらへ歩いてきた。

「どうしましたか、神宮寺さん」

私はスクリーンショットを開き、スマートフォンを差し出した。

「これ、今来ました」

陸斗さんは受け取ると、数秒だけ画面を見た。

それだけだったのに。

表情から、すっと温度が消えたのが分かった。

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