薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
耀さんが瞬きをする。

「美容系の会社」

「経営?」

「そう聞いてるけど」

「……聞いてません」

「誰に?」

「未來からです!」

未來が美容関係の仕事をしていることは知っていた。

でも、会社を経営しているなんて、一度も聞いたことがない。

友達だった。

少なくとも私は、そう思っていた。

一緒に笑って、一緒に出掛けて、いろんな話をして。

それなのに、私は未來のことを、どれだけ知っていたんだろう。

そんなことを考えて、ふと隣を見る。

「あれ?」

さっきまでいた陸斗さんがいない。

「陸斗さん?」

返事もない。

何なの、今日。

一つ聞こうとするたびに知らない話が出てきて、誰かが来て、誰かが消える。

バーン!

また扉が開いた。

「ほら、また!」

思わず口から出た。

今度入ってきたのは、大雅さんだった。

「おい、耀。お前逃げるなよ。どんだけ走り回ったと思ってんだ。俺、今日非番なんだけど」

「えっ、大雅さん!?」

耀さんの顔が引きつる。

大雅さんは私に気づくと、一瞬だけ眉を上げた。

「あんたもいたのか」

「いましたよ。ずっと」

「お前、変な車に付けられてただろ。声掛けようとしたら、俺見てさらに逃げやがって」

「……マジっすか」

耀さんが頭を抱えた。

「俺、大雅さんまでそっちの人だと思って逃げてました」

「だから追った」

「紛らわしいですよ!」

「お前が勝手に逃げたんだろうが」

そして二人同時に暢さんを見る。

「トウの指示、雑過ぎるんだよ!」

「暢さん、人使い荒すぎます」

暢さんは一切悪びれなかった。

「ちゃんと帰ってきたんだからいいでしょう」

「良くない!」

二人の声が綺麗に重なった。

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