薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「派遣の形で中に入って、業務の中で確認出来る資料や人の動き、関連先を追っていたんです」

詳しい手段までは言わない。

私も聞かなかった。

何となく。

聞かない方がいい。

「それで」

紗凪さんの声が低くなる。

「繋がりました」

「……何が?」

「坂梨未來です」

心臓が強く鳴った。

未來。

坂上先生。

二つの名前が並んだだけなのに、理由の分からない嫌な予感が広がっていく。

その時、紗凪さんが時計を見た。

「あ。そろそろですね」

「何がですか?」

「髙橋耕史さんが来ます」

「……耕史?」

思わず立ち上がった。

未來。

坂上先生。

そして今度は。

どうして耕史まで出てくるの。

「奏さんも移動してください」

「え?」

「ここにいたら駄目です」

質問する間もなく、事務所の奥の扉が開いた。

「皆さん、揃いましたね」

陸斗さんだった。

「陸斗さん、どこに行ってたんですか」

「準備です」

「何の?」

「これからの」

それで分かると思ってるんですか。

陸斗さんは、その場にいる全員を見渡した。

「髙橋さんが来るなら予定通り分かれます。純さん、愛梨さん、聖子さんはここに残ってください。聖子さんは記録を」

「分かりました」

聖子さんはすぐに端末を準備する。

「玲奈は上へ。暢さん、耀、大雅さんもお願いします」

「紗凪さんは一度カフェへ。必要な資料を持ってきて、そのまま上へ」

「了解」

今日は一階のカフェは休みだ。

紗凪さんと暢さんが一度下へ向かい、私は耀さん、大雅さん、玲奈さんと一緒に三階へ上がった。

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