薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「奏さん」

最初に口を開いたのは紗凪さんだった。

もう笑っていない。

大型スクリーンへ、いくつかの社内資料と取引記録が並ぶ。

「坂上幹司の会社と、その周辺を追っていく中で、何度も同じところへ繋がりました」

表示された名前。

――坂梨未來。

「……未來」

「表立って全部に名前が出ているわけではありません。でも、関連会社、取引先、人の動きを重ねると、未來さんに繋がるものがいくつもある」

そこへ玲奈さんが、自分の端末から別の資料を送った。

「うちが企業法務側から追っていた情報とも一致してる」

数日前。

玲奈さんが茂樹先生へ持ってきた、あの資料。

あの日は何のためのものなのか知らなかった。

今になって、その意味が見えてくる。

紗凪さんが次の資料を開いた。

「そして、もう一つ」

一瞬。

嫌な予感がした。

「未來さんは、奏さんのご両親と事故が起きる前から接触していました」

「……え?」

頭の中が止まる。

「事故より、前?」

「はい」

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