薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
乗っ取られた。

その言葉を使わなかったのは、たぶん私のためだった。

でも、意味は同じだった。

何かが、胸の奥でゆっくり崩れていく。

私はずっと。

両親が事故で亡くなった。

そのあと会社も駄目になった。

不幸が続いただけ。

そう思っていた。

「それと」

大雅さんが別の画面を示した。

「今日、耀を追ってた車」

建物周辺の映像が拡大される。

「俺が確認したのはこれだ」

耀さんが関連先の車両情報を重ねる。

「こっちと一致」

大雅さんが低く言った。

「昔だけじゃない。今も動いてる」

胸の奥が、またざわつく。

だから。

今日、未來からLINEが来た?

その時。

耀さんの手が止まった。

「トウ」

それまでとは違う声だった。

「これ、開ける」

大型スクリーンの中央へ、新しいファイルが表示された。

動画。

古い日付。

保存元には、坂上側の管理資料を示す情報が付いている。

「紗凪さんが確認したデータの中にあった」

耀さんが映像を開く。

「事故当日の記録らしい」

私は息を呑んだ。

「……事故?」

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