薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
陸斗さんの視線が僅かに鋭くなる。

「ヤバいこと、とは?」

「人の懐に入って金動かしたり。裏の人間とも繋がってるんじゃないかな。詳しくは知らないですけど」

「知らない?」

「未來、“坂上さんが付いてるから何やっても綺麗にしてくれる”って、いつも言ってるし」

三階の空気が変わった。

さっきまで半分呆れていた全員が、一斉に画面へ視線を戻す。

耀さんの指がキーボードへ走り、紗凪さんと玲奈さんもすぐに手元の資料を開いた。

陸斗さんだけは、何も知らないふりを崩さない。

「坂上さん、というのは?」

「えっ、知らないんですか?」

耕史が不思議そうな顔をした。

「元弁護士の坂上幹司。アークグローバルソリューションって会社の社長ですよ」

「その人が、未來さんの問題を“綺麗にする”んですか?」

「そうみたいですよ。未來が何かやらかしても、坂上さんがどうにかしてくれるって」

「どうにか、とは?」

「揉み消すとか」

「……揉み消す」

陸斗さんの声は静かだった。

静か過ぎて、逆に怖い。

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