薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
耕史はそこでようやく、自分が喋り過ぎたことに気づいたらしい。

「俺、ヤバい? こんなペラペラ喋って」

「ここで伺った内容については、適切に取り扱います」

「ああ、良かった。余計なこと言って未來に怒られたら、小遣い減らされるんだよな」

「それは困るんですか?」

「困りますよ。子どもの世話もあるし」

「……子ども?」

陸斗さんの声が僅かに変わった。

「そうっす。俺と未來の子。五歳です」

今度こそ。

三階にいた全員の動きが止まった。

暢さんの手が止まり、耀さんの指も止まる。

大雅さんがゆっくり顔を上げ、紗凪さんと玲奈さんまで表情を変えた。

私も。

「……え?」

未來と耕史の子ども?

五歳?

でも、次の瞬間には、暢さんと耀さんがほとんど同時に別の画面を開いていた。

「……トウ」

「うん。俺も今、引っかかった」

何ですか。

二人だけ分かってます、みたいな会話。

「奏さん」

暢さんが振り返った。

「六年くらい前に、未來さんと長期間会っていない時期はありませんでしたか?」

記憶を辿る。

「……あります」

大学二年の頃。

「突然、留学するって言って。それから一年くらい会ってませんでした。私もその後留学したので、そんなに不思議には思わなかったです」

「時期は合う」

耀さんが呟く。

「……何がですか?」

「まだ断定しない」

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