薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「あと」

今度は暢さんが、未來の情報を並べた画面を見ながら口を開いた。

「彼女、隠すのがそこまで上手くないですね」

「……未來が?」

「アカウントをいくつも使い分けてますけど、別アカウントなら繋がらないと思ってる節がある」

耀さんが横から画像を拡大した。

「投稿そのものより、映り込みの方が面白いんだよね」

「映り込み?」

「鏡とかガラス、グラス、窓、光沢のある壁。あと水面」

画面が次々に切り替わる。

ホテル。

カフェ。

ブランドショップ。

旅行先。

「これ、湖畔」

耀さんが一枚の写真を拡大した。

水面の反射に、ぼんやりと人影がある。

「……人?」

「いるでしょ」

さらに別の写真。

「これも。同じ人」

芸能関係者が載せた写真。

旅行先。

ホテルのロビー。

未來自身が載せた写真。

違うアカウント。

違う投稿。

なのに、同じ時期、同じ場所に、何度も同じ人物が映り込んでいた。

「誰なんですか?」

分かっていた。

聞く前から。

それでも、聞いた。

耀さんが答える。

「坂上幹司」

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