薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「…………」

待って。

ちょっと待って。

「あの、黒縁メガネの?」

「はい」

「すごく太ってた?」

「そこは何度も確認しなくていいです」

周囲から笑いが起きる。

でも、私にはそれどころじゃない。

「じゃあ、本当にあのお兄さんが陸斗さん?」

「そうです」

「痩せたんですか?」

「痩せました」

「髪も切った?」

「切りました」

「コンタクトにもした?」

「しました」

私は完全に言葉を失った。

そして、一つ、とんでもないことに気づく。

「まさか……私が言ったから?」

ほんの少し、間があった。

「きっかけにはなりました」

「…………」

え。

何それ。

「本当に人生変わってるじゃないですか!」

思わず声を上げると、今度こそ周囲から笑い声が上がった。

でも、陸斗さんだけは笑わなかった。

「変わりましたよ」

静かな声だった。

「あなたが、変えてくれました」

胸が、強く鳴った。

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