薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
十二歳だった私は、きっと何も考えていなかった。ただ、見たまま、思ったままを言っただけ。

次に図書館で会えば普通に話して、いつの間にか会わなくなって、そのまま忘れた。

でも、十八歳だった陸斗さんにとっては違った。

私自身がとっくに忘れていた言葉を、この人は十六年間ずっと大切に持っていた。

「だから再会した時、すぐに分かりました」

「……私は全然分からなかったです」

「でしょうね」

「別人じゃないですか」

「そこまでですか?」

「そこまでです!」

また笑い声が上がる。

今度は私も、少しだけ笑った。

だけど、胸の奥がじんわりと温かくなっていく。

十六年前。

私が何気なく声を掛けた人が、本当に人生を変えて、今、私の隣にいる。

しかも、ついさっき何の前触れもなく『結婚しませんか?』なんて、とんでもない順番で言ってきた人として。
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