薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
私はしばらく、陸斗さんの顔を見ていた。
今日だけで、どれだけの情報を頭へ詰め込まれたんだろう。
両親の事故。
未來の本心。
坂上先生との関係。
警視総監。
十六年前。
そして、突然のプロポーズ。
もう無理。
私は両手で顔を覆い、そのまま深く息を吐いた。
「とにかく、この話は一旦保留です」
「神宮寺さん」
「保留です」
陸斗さんが何か言おうとしたけれど、今はもう聞ける気がしない。
「もう帰りたいです。無理です。キャパオーバーです。勘弁願いたいです。お許しを〜」
最後の方は、自分でも何を言っているのか分からなかった。
周囲から笑いを堪える気配がする。
「奏ちゃん、完全に限界ね」
聖子さんが笑いながら言った。
「来ますよ、限界も!」
私は勢いよく立ち上がり、もう一度陸斗さんを見る。
「結婚の話も」
「はい」
「十六年前の話も」
「はい」
「今日は、もう絶対にしません」
「分かりました」
「本当に?」
「はい」
少しだけ間があった。
「……続きは後日で」
「だから今それ言わなくていいんです!」
また笑い声が上がった。
その日は、本当にそれで終わった。
――はずだった。
今日だけで、どれだけの情報を頭へ詰め込まれたんだろう。
両親の事故。
未來の本心。
坂上先生との関係。
警視総監。
十六年前。
そして、突然のプロポーズ。
もう無理。
私は両手で顔を覆い、そのまま深く息を吐いた。
「とにかく、この話は一旦保留です」
「神宮寺さん」
「保留です」
陸斗さんが何か言おうとしたけれど、今はもう聞ける気がしない。
「もう帰りたいです。無理です。キャパオーバーです。勘弁願いたいです。お許しを〜」
最後の方は、自分でも何を言っているのか分からなかった。
周囲から笑いを堪える気配がする。
「奏ちゃん、完全に限界ね」
聖子さんが笑いながら言った。
「来ますよ、限界も!」
私は勢いよく立ち上がり、もう一度陸斗さんを見る。
「結婚の話も」
「はい」
「十六年前の話も」
「はい」
「今日は、もう絶対にしません」
「分かりました」
「本当に?」
「はい」
少しだけ間があった。
「……続きは後日で」
「だから今それ言わなくていいんです!」
また笑い声が上がった。
その日は、本当にそれで終わった。
――はずだった。