薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
熱が下がり、数日休んでから仕事へ復帰した。

けれど、ちょうど入れ違うように陸斗さんが出張へ出た。

本来なら少し安心してもいいはずだった。

なのに朝、事務所へ行ってもいない。昼になってもいない。夕方になっても戻ってこない。

当然、出張なんだから当たり前。

分かっている。

分かっているのに、何となく変だった。

事務所が、少しだけ静かに感じる。

「……静かですね」

何気なく口にしたら、近くにいた純さんがすぐ笑った。

「寂しい?」

「違います!」

即答した。

絶対、違う。

――たぶん。

そして陸斗さんが出張から戻り、私とちゃんと顔を合わせたのは、事件から十日後だった。
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