薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
何が起きたのか理解するまで、数秒かかった。

私はゆっくり陸斗さんを見る。

「……今、しますか?」

「はい?」

「キスです!」

朝ですよ。

私、ついさっきまで昨夜のことを思い出しかけて、一人で大混乱していたんですよ。

そのうえ今、布団一枚を身体へ巻きつけているような状態ですよ?

「この状況でします!?」

陸斗さんは悪びれるどころか、少しだけ目を細めた。

「仕方ないじゃないですか」

「何がですか!」

「可愛い奏が悪いんです」

「…………」

何ですか、それ。

全く反論になってない。

「人のせいにしないでください!」

「では、俺が悪いということで」

「そういう問題でもありません!」

顔が熱い。

絶対に真っ赤だ。

私は慌てて離れようとしたけれど、まだ腕を掴まれている。

「陸斗さん」

「はい」

「離してください」

「逃げますか?」

「逃げます」

「では、離せません」

「何でですか!」

「逃がす気がないので」

「堂々と言わないでください!」

本当に。

何なの、この人。

「昨日まで、こんな人じゃなかったですよね!?」

思わずそう言うと、陸斗さんはほんの少しだけ考えたあと、何でもないことのように答えた。

「昨日までは我慢していましたから」

「だからって、解禁した途端に猛獣化しないでください!」

私がじりじりと距離を取ろうとすると、陸斗さんは少しだけ目を細めた。

「嫌ですか?」

「そういう問題じゃなくて!」

「昨晩の奏は、かなり積極的でしたけど」

「…………」

やめて。

今、その話だけは本当に聞きたくない。

「奏から仕掛けてきたんですよ」

「やめてえええええ!」

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