薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
その言葉には、さすがに反論できなかったのか。

陸斗さんは何も言わなかった。

多分、納得したわけじゃない。

ただ、今は言い返さなかっただけ。

「とにかく帰ります!」

「送ります」

「結構です。一人で帰ります」

「俺も帰りますよ」

「…………」

そこで。

私はようやく大事なことを思い出した。

ゆっくり振り返る。

「……陸斗さん」

「はい」

「帰る場所、一緒でしたね」

「そうですね」

完全に忘れていた。

私の部屋。

その隣。

陸斗さんの部屋。

帰ったところで。

いる。

「じゃあ私、どこに逃げればいいんですか」

「逃げる必要がありますか?」

「今はあります!」

「ありません」

即答。

ですよね。

この人が。

私を逃がしてくれるわけないですよね。
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