薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
――それから、二か月余り。

時間だけは、本当に容赦なく過ぎていった。

あの事件の捜査も少しずつ進み、事故、身代わり、両親の会社、資産の移動、関連企業を通した不正な取引など、それぞれが証拠と照合され、私が何もしなくても過去は確実に整理され始めていた。

本来なら、私もようやく穏やかな日常へ戻れるはずだった。

なのに、陸斗さんの猛追は収まるどころか、むしろ悪化した。

溺愛。
執着。
いや。
もう。
しつこい。

とにかくしつこい。

事務所では、何気なく髪に触れる。

書類を渡せば、何故か指まで触る。

廊下ですれ違えば腰へ手を添える。

隙があれば額や頬へキス。

「見えるところにつけるのは絶対やめてください!」

そう言ったら、本当に見えるところにはしなくなった。

ただし。

この人の場合。

襟元から見えるか、見えないか。

動けば見える。

普通にしていればギリギリ見えない。

そんな絶妙な位置を狙ってくる。

「ギリギリ見えてます!」

「見えてはいません」

「動いたら見えるんです!」

「では気をつけてください」

「何で私が気をつけるんですか!」

最近では、事務所にいる皆さんから白い目、好奇心に満ちた目、時々妙に生温かい目まで向けられるようになった。

正直。

鬱陶しい。

そして。

一番困るのが夜だった。

あのホテル以来、何度押し切られたのか。

もう数えるのをやめた。

もちろん、嫌なことを無理強いされるわけじゃない。

嫌だと言えば止まる。

そこだけは、本当にちゃんとしている。

でも。

問題は。

最終的に。

私が負ける。

毎回。

ちなみに。

避妊はちゃんとしている。

そこは絶対。

というか、頻度が多すぎて。

ついに箱買い。

初めてそれを見た時は、本気で目を疑った。

「何ですか、この量」

「必要でしょう」

「業者ですか?」

「切らしたら困りますから」

「私は別の意味で困ってます!」

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