薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「今、何て?」

「真那斗と付き合ってる」

「そこじゃない! 陸斗さんの弟!?」

「そう」

「ええええええええっ!」

病院の廊下へ。

私の声が響いた。

「奏、うるさい」

「うるさくもなるでしょう!」

唯一の幼馴染が。

陸斗さんの弟と幼馴染で。

しかも。

付き合ってる?

「何で今まで言わなかったの!」

「聞かれなかったから」

「そういう問題!?」

「そういう問題」

そして。

「真那斗は、あの家ではまだまともだから」

「“まだ”って何!」

「比較的」

「比較対象が怖いんですけど!」

「実際そうでしょ」

「否定できない!」

そこが腹立つ。

「でも私、真那斗さんに会ったことないですよ?」

「そりゃ北海道にいるからね」

「…………」

私はゆっくり恵麻を見る。

「私、北海道まで来たのに……陸斗さんの弟がいるの?」

「いるよ」

「私、逃げる場所完全に間違えた?」

恵麻は。

一秒も迷わなかった。

「盛大にね」

「ええええええええっ!」

逃げた先まで。

澤登。

何なのよ。

この包囲網。
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