薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
第十九話 ――完全確保!? 逃げた先で未来まで捕まりました――
絶対に眠れない。
少なくとも、昨夜ベッドへ入った時の私は本気でそう思っていた。
だって、朝まではただ静岡へ両親のお墓参りに行くだけだったはずなのだ。それなのに、生理が遅れていることが気になって買った妊娠検査薬はまさかの陽性。その結果を抱えたまま両親のお墓へ行き、どうしたらいいのか分からなくなって恵麻へ電話をしたら、
『じゃあ、そのまま来なさい』
『北海道に決まってるでしょ』
という、あまりにも迷いのない一言で、その日のうちに北海道まで飛ぶことになった。
そこまでも十分おかしいのに、恵麻が看護師として働いている病院へ連れて行かれ、診察を受けてみれば妊娠十週前後。さらに、お腹の中にいるのは一人でも双子でもなく――三つ子だと告げられた。
それだけでも完全に私の処理能力を超えていたのに、唯一の幼馴染である恵麻の恋人が、よりによって陸斗さんの弟・澤登真那斗さんだと判明するという、とどめまで刺された。
そして夜。
スマートフォンの充電が切れていたことにも気づかず、東京から九州まで巻き込んだ大騒ぎになっているなんて夢にも思わないまま、ようやく繋がった陸斗さんからの電話にも、何から説明していいのか分からなくて固まってしまった。
北海道にいます。
何で?
妊娠検査薬が陽性だったからです。
病院へ行きました。
妊娠十週くらいです。
しかも三つ子です。
――そんな話を電話一本で順番に説明できるほど、その時の私は冷静ではなかった。
結局、真那斗さんと恵麻が代わりに電話へ出ることになり、恵麻に至っては、
『今、奏はこちらで預かっています。ご心配なく』
と、まるで私が荷物か何かであるかのように言い残し、そのまま通話を切った。
その直後には真那斗さんの携帯まで鳴り始め、電話口から聞こえてきた陸斗さんの、
『説明しろ』
という低い声を聞いたところまで覚えている。
だから、眠れるはずなんてなかった。
明日どうしよう。
陸斗さん、本当に北海道まで来るのかな。
妊娠のことはともかく、三つ子なんて言ったら、あの人どうなるんだろう。
そんなことばかり考えて、朝まで目が冴えているに違いないと思っていた。
――はずなのに。
私は、見事なくらい爆睡した。
少なくとも、昨夜ベッドへ入った時の私は本気でそう思っていた。
だって、朝まではただ静岡へ両親のお墓参りに行くだけだったはずなのだ。それなのに、生理が遅れていることが気になって買った妊娠検査薬はまさかの陽性。その結果を抱えたまま両親のお墓へ行き、どうしたらいいのか分からなくなって恵麻へ電話をしたら、
『じゃあ、そのまま来なさい』
『北海道に決まってるでしょ』
という、あまりにも迷いのない一言で、その日のうちに北海道まで飛ぶことになった。
そこまでも十分おかしいのに、恵麻が看護師として働いている病院へ連れて行かれ、診察を受けてみれば妊娠十週前後。さらに、お腹の中にいるのは一人でも双子でもなく――三つ子だと告げられた。
それだけでも完全に私の処理能力を超えていたのに、唯一の幼馴染である恵麻の恋人が、よりによって陸斗さんの弟・澤登真那斗さんだと判明するという、とどめまで刺された。
そして夜。
スマートフォンの充電が切れていたことにも気づかず、東京から九州まで巻き込んだ大騒ぎになっているなんて夢にも思わないまま、ようやく繋がった陸斗さんからの電話にも、何から説明していいのか分からなくて固まってしまった。
北海道にいます。
何で?
妊娠検査薬が陽性だったからです。
病院へ行きました。
妊娠十週くらいです。
しかも三つ子です。
――そんな話を電話一本で順番に説明できるほど、その時の私は冷静ではなかった。
結局、真那斗さんと恵麻が代わりに電話へ出ることになり、恵麻に至っては、
『今、奏はこちらで預かっています。ご心配なく』
と、まるで私が荷物か何かであるかのように言い残し、そのまま通話を切った。
その直後には真那斗さんの携帯まで鳴り始め、電話口から聞こえてきた陸斗さんの、
『説明しろ』
という低い声を聞いたところまで覚えている。
だから、眠れるはずなんてなかった。
明日どうしよう。
陸斗さん、本当に北海道まで来るのかな。
妊娠のことはともかく、三つ子なんて言ったら、あの人どうなるんだろう。
そんなことばかり考えて、朝まで目が冴えているに違いないと思っていた。
――はずなのに。
私は、見事なくらい爆睡した。