薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
けれど、当然ながらいつまでも走れるわけがない。

やがて恵麻に追いつかれ、ようやく足を止めた時には、二人とも完全に息が上がっていた。

「奏さぁ……妊婦が走るの、やっぱり良くないよ」

「分かってる……」

膝へ手を置きながら答えると、隣で同じように息を整えていた恵麻が続ける。

「私も疲れたし」

「……え?」

何気なく聞き流しかけた言葉が引っかかり、私はゆっくり顔を上げた。

「今、何て言った?」

「私も疲れたって」

「その前後!」

恵麻が一瞬黙った。

その反応を見て、私は彼女を上から下までじっくり見る。

昨日は自分のことで頭がいっぱいで全く気づかなかったけれど、改めて見れば、確かにお腹が少しふっくらしている。

「……恵麻、まさか妊娠してる?」

「まあね」

「まあね!?」
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