薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
今度は陸斗さんも何も言わなかった。

少しだけ目を伏せたあと、静かに頷く。

「それで、病院へ?」

「はい」

「週数は?」

「十週前後です」

一瞬、陸斗さんの目が大きくなる。

けれど、最初に出てきた言葉は、私が想像していたものとは違った。

「順調ですか?」

私は頷いた。

「はい」

その瞬間、陸斗さんの表情が、ようやく少しだけ緩んだ。

「……良かった」

たったそれだけ。

でも、その言葉が胸の奥へゆっくり落ちてきた。

ああ。

この人、本当に喜んでるんだ。

そう思ったら、自分でも不思議なくらい、少しだけ怖さが薄れた。

でも、まだ一番大きな話が残っている。

「陸斗さん」

「何ですか」

「まだあります」

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