薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「……何がですか」

「赤ちゃん、一人じゃないです」

陸斗さんの動きが止まった。

「……双子?」

私は首を振る。

「違います」

「じゃあ……」

一度、大きく息を吸う。

「三人です」

陸斗さんが完全に止まった。

「…………三人?」

「はい」

「赤ちゃんが?」

「他に何が三人いるんですか」

「……三つ子?」

「そうです」

しばらく、本当に何の反応もなかった。

冗談でも大袈裟でもなく、完全に停止した。

そしてゆっくり、私のお腹へ視線を落とした。

「俺と奏の子が……三人」

「はい」

その言葉を、自分で確かめるように呟いた直後。

陸斗さんの身体が、ぐらりと傾いた。

「陸斗さん!?」

本当に倒れた。

嘘でしょう。

昨日からほとんど眠らず、私を探し回り、九州から北海道まで飛んできて、ようやく見つけたと思えば妊娠を知らされ、さらに三つ子。

寝不足と疲労と精神的消耗の上へ、一気に情報が押し寄せた結果、とうとう処理能力を超えたらしい。

幸い、意識はすぐに戻った。

けれど、目を開けて最初に呟いた言葉は。

「……三人」

だった。

「そこ確認する!?」

さすがに恵麻も吹き出し、征さんは、

「やっぱり自滅しましたね」

と、あまりにも冷静に呟いた。
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