薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
しばらくして、恵麻と真那斗さんは帰ることになり、征さんも自分の部屋へ向かった。

「奏。今日はもう大人しくしてなさいよ」

「恵麻に言われたくない」

「私は奏を追いかけただけ」

「二十週でね」

「そこは反省してる」

「私も反省してる」

「ならよし」

「何で恵麻が締めるのよ」

最後まで昔と何も変わらないやり取りに、少しだけ笑ってしまった。

妊娠していることも、真那斗さんと付き合っていることも、今日まで知らなかった。それでも、こうして話していると、小学生の頃から知っている恵麻はやっぱり恵麻のままだ。

「東京へ戻ったら連絡する」

「必ずね」

「うん」

二人を見送り、征さんとも別れる。

扉が閉まった途端、さっきまであれほど騒がしかった時間が嘘のように静かになった。

部屋に残ったのは、私と陸斗さんだけ。
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