薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
その後も、帰還祝いなのか、婚約祝いなのか、妊娠祝いなのか、もはや何を祝っているのか分からないまま宴会は続いた。
ただ、さすがに私も陸斗さんも疲れていたこともあり、長居はせず部屋へ戻ることになった。
帰ると言っても同じ建物の中なのに、いざ立ち上がると大量の料理や保存容器、紙袋、さらには大雅さんが作ったデザートの箱まで次々と持たされる。
「……何これ」
思わず呟くと、聖子さんが当然のような顔で答えた。
「二人で食べなさい」
「同じ建物ですよね?」
「そうだけど?」
「また明日でも食べられるでしょう」
「冷蔵庫に入るかな」
「入らなかったら陸斗の部屋にも置けばいいよ」
「……まあ、隣ですけど」
箱の中には、大雅さんが作ったタルトやムース、焼き菓子が綺麗に詰められている。
私はまた箱と本人を交互に見た。
「……やっぱり本当に、人は見かけによらないですね」
「聞こえてるぞ」
「褒めてます!」
「二回目だからな、それ」
最後まで笑われながら玄関へ向かったものの、扉の前まで来ると、これだけ準備してもらったのに途中で帰ることが少し申し訳なくなった。
「……せっかく、こんなにしてもらったのに、途中で帰るみたいになってすみません」
茂樹先生は気にした様子もなく笑う。
「逃げるわけじゃないんだろう?」
「今回は」
「ならいいよ。今日は二人とも疲れているだろうし、これからのことは二人で話した方がいい」
その言葉に少しだけ肩の力が抜けた。
それでも昨日からの騒ぎについては、もう一度きちんと謝っておきたい。
陸斗さんを見ると、向こうも同じことを考えていたらしい。
二人そろって姿勢を正した。
「昨日は本当にご迷惑をお掛けしました」
「申し訳ありませんでした」
またしても二人で頭を下げる。
すぐに、「もういいって」「無事に帰ってきたんだから」とあちこちから声が飛んできた。
そして最後には鈴子さんから、
「次に逃げる時は、ちゃんと連絡してね」
と言われた。
「逃げる前提にしないでください!」
最後までそんな調子で見送られ、私たちはようやく自分たちの部屋がある階へ戻った。
ただ、さすがに私も陸斗さんも疲れていたこともあり、長居はせず部屋へ戻ることになった。
帰ると言っても同じ建物の中なのに、いざ立ち上がると大量の料理や保存容器、紙袋、さらには大雅さんが作ったデザートの箱まで次々と持たされる。
「……何これ」
思わず呟くと、聖子さんが当然のような顔で答えた。
「二人で食べなさい」
「同じ建物ですよね?」
「そうだけど?」
「また明日でも食べられるでしょう」
「冷蔵庫に入るかな」
「入らなかったら陸斗の部屋にも置けばいいよ」
「……まあ、隣ですけど」
箱の中には、大雅さんが作ったタルトやムース、焼き菓子が綺麗に詰められている。
私はまた箱と本人を交互に見た。
「……やっぱり本当に、人は見かけによらないですね」
「聞こえてるぞ」
「褒めてます!」
「二回目だからな、それ」
最後まで笑われながら玄関へ向かったものの、扉の前まで来ると、これだけ準備してもらったのに途中で帰ることが少し申し訳なくなった。
「……せっかく、こんなにしてもらったのに、途中で帰るみたいになってすみません」
茂樹先生は気にした様子もなく笑う。
「逃げるわけじゃないんだろう?」
「今回は」
「ならいいよ。今日は二人とも疲れているだろうし、これからのことは二人で話した方がいい」
その言葉に少しだけ肩の力が抜けた。
それでも昨日からの騒ぎについては、もう一度きちんと謝っておきたい。
陸斗さんを見ると、向こうも同じことを考えていたらしい。
二人そろって姿勢を正した。
「昨日は本当にご迷惑をお掛けしました」
「申し訳ありませんでした」
またしても二人で頭を下げる。
すぐに、「もういいって」「無事に帰ってきたんだから」とあちこちから声が飛んできた。
そして最後には鈴子さんから、
「次に逃げる時は、ちゃんと連絡してね」
と言われた。
「逃げる前提にしないでください!」
最後までそんな調子で見送られ、私たちはようやく自分たちの部屋がある階へ戻った。