薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
しばらくして、私はソファから立ち上がろうとした。
ところが身体を起こすより早く、後ろから陸斗さんの腕がそっと回ってきた。
「陸斗さん?」
背中に陸斗さんの胸が触れる。
強く押さえつけるような抱き方ではなく、離れようと思えば簡単に離れられるくらいの力だった。
そのまま片方の手が、私のお腹へそっと置かれる。
まだ見た目には何も分からない。
それでも、その手の下には三つの命がいる。
「……どうしたんですか」
少しだけ間があってから、陸斗さんが静かな声で答えた。
「いるんだなと思って」
「…………」
「三人も」
その言葉が胸の奥へゆっくり落ちていった。
私は、自分のお腹に触れている陸斗さんの手へ、そっと自分の手を重ねた。
昨日までは、三つ子だと聞かされたことが怖かった。
嬉しくなかったわけではない。
ただ、嬉しいという気持ちより先に、どうしようという戸惑いの方が大きかった。
三つ子の妊娠が簡単ではないことも、恵麻や医師から聞いている。仕事だって今まで通りには続けられないかもしれないし、この先の経過によっては生活そのものを大きく変えなければならない可能性だってある。
不安が消えたわけではない。
それでも昨日までとは少し違う。
私はもう、この三人のことを一人で考えなくてもいい。
「陸斗さん」
「はい」
「私、ちゃんと結婚しますからね」
後ろから回された腕に、ほんの少しだけ力が入った。
「はい」
「さっき、みんなの前で言ったからじゃなくて、妊娠したからでもなくて、私が決めたんです」
「……はい」
ところが身体を起こすより早く、後ろから陸斗さんの腕がそっと回ってきた。
「陸斗さん?」
背中に陸斗さんの胸が触れる。
強く押さえつけるような抱き方ではなく、離れようと思えば簡単に離れられるくらいの力だった。
そのまま片方の手が、私のお腹へそっと置かれる。
まだ見た目には何も分からない。
それでも、その手の下には三つの命がいる。
「……どうしたんですか」
少しだけ間があってから、陸斗さんが静かな声で答えた。
「いるんだなと思って」
「…………」
「三人も」
その言葉が胸の奥へゆっくり落ちていった。
私は、自分のお腹に触れている陸斗さんの手へ、そっと自分の手を重ねた。
昨日までは、三つ子だと聞かされたことが怖かった。
嬉しくなかったわけではない。
ただ、嬉しいという気持ちより先に、どうしようという戸惑いの方が大きかった。
三つ子の妊娠が簡単ではないことも、恵麻や医師から聞いている。仕事だって今まで通りには続けられないかもしれないし、この先の経過によっては生活そのものを大きく変えなければならない可能性だってある。
不安が消えたわけではない。
それでも昨日までとは少し違う。
私はもう、この三人のことを一人で考えなくてもいい。
「陸斗さん」
「はい」
「私、ちゃんと結婚しますからね」
後ろから回された腕に、ほんの少しだけ力が入った。
「はい」
「さっき、みんなの前で言ったからじゃなくて、妊娠したからでもなくて、私が決めたんです」
「……はい」