薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
そうして少し気持ちが落ち着いた頃、改めてみんなへ伝えることにした。

その時の騒ぎについては、あえて詳しく語らない。

ただ一つ言えるのは、

「妊娠しています」

と伝えた時点ですでに相当な騒ぎになり、

「三つ子です」

と続けた瞬間、一度部屋中が静まり返ったあと、今度はそれまでの倍以上の騒ぎになったということだけだ。

やっぱり、北海道から帰ったあの日に言わなくて正解だったと思う。

あの帰還祝いの場で三つ子まで発表していたら、婚姻届どころの騒ぎでは済まなかったはずだ。

だからこそ私は、これからのことはまず私と陸斗さんで決めたいと、もう一度みんなにはっきりお願いした。

心配してくれるのは嬉しい。

助けてもらわなければならないことだって、きっとたくさんある。

でも、病院のことも仕事のことも、住む場所も、子どもたちが生まれたあとの生活も、最初から全部誰かに決めてもらうのは違う。

私たちの家族のことだからこそ、まずは私たち二人で考えたい。

すると意外なことに、みんなはその約束をちゃんと守ってくれた。

もちろん、

「無理してない?」

「ちゃんと食べてる?」

「体調は?」

くらいの確認はされる。

むしろ、それは毎日のように聞かれた。

でも、入籍をいつするのか、式をどうするのか、何処に住むのか、生まれたあとの生活をどうするのかについては、驚くほど私たちに任せてくれた。

あまりにも静かなので、ある夜、私は陸斗さんへ真顔で聞いたくらいだ。

「……逆に怖くないですか?」

「俺もそう思います」

「何か企んでません?」

「可能性はあります」

二人で本気で警戒した。
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