薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
まさか私が六人も子どもを産む人生になるなんて、十二億円が当たったあの日の私に教えたところで、絶対に信じないと思う。

むしろ、

『怖いから近づかないでください』

くらい言うかもしれない。



子どもの成長というのは、本当に早い。

昨日まで抱っこしていたような気がするのに、気づけば歩き、喋り、学校へ行くようになり、それと同じだけ親も年齢を重ねていく。

まあ、老いともいう。

あの梅雨の日から、もう十年以上が過ぎた。

細かく数えれば分かるけれど、最近はあえて数えないことにしている。

何故なら、数えると自分の年齢まで一緒についてくるから。

そして、あの時、お腹の中に三人もいると聞いて私を北海道まで逃亡させた張本人たちは、今年もう中学一年生になる。

然と岳は百七十センチ近くまで大きくなり、まだまだ伸びそうな勢いだ。

翠も、いつの間にか私と同じくらいの身長になった。

その下の美蘭は小学二年生。

胡凛は明日で四歳。

そして一番下の橙は、まだ零歳。

そんな六人を眺めていると、時々、本気で思う。

私。

よく産んだな、と。
< 280 / 290 >

この作品をシェア

pagetop