薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
そして翌日。

胡凛の四歳の誕生日パーティーは、驚くほど順調に進んでいた。

料理も飾りつけもケーキも、ほぼ予定通り。

北海道からは、恵麻と真那斗さん、それに愛侑来もやって来た。

久しぶりに会った子どもたちは最初こそ少し照れていたものの、気づけば家中を走り回り、大人たちは大人たちで久しぶりの再会を楽しんでいる。

胡凛は大きなケーキを前に満面の笑みを浮かべ、プレゼントを開けるたびに歓声を上げ、みんなで写真を撮って、食事をして。

多少騒がしいのは、いつものこと。

むしろ、これだけの人数が集まっているのに、今日は随分平和だな。

そう思っていた。

――あの話が出るまでは。

「そういえば、奏」

陸斗さんが何気なく口を開いた瞬間、私は嫌な予感がした。

「……何ですか」

「昨日の一億円、どうするんですか?」

「ちょっと!」

一瞬、部屋が静まり返った。

「…………一億?」

「何の話?」

「奏ちゃん、また何かやった?」

一斉に視線が集まる。

私はゆっくり陸斗さんを見る。

「言いましたね」

「秘密でした?」

「秘密とは言ってませんけど、今言わなくてもよくないですか!」

すると恵麻が、ものすごく嫌な予感しかしない顔でこちらを見る。

「奏」

「何」

「まさか」

「……その、まさか」

もう隠せない。

私は観念した。

「昨日、買い物の途中でスクラッチを買いまして」

「うん」

「削りまして」

「うん」

「一等が当たりまして」

「いくら?」

「…………一億円」

次の瞬間。

「えーーーーーー!?」

家中に、昨日の私とほとんど同じ叫び声が響いた。
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