薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
事務所へ戻った私は、扉を開けたところでまた足を止めた。

「……増えてる」

人が。

さっきまでいなかった男性が二人、ホワイトボードの前に立っている。

一人は背が高く、柔らかな雰囲気の男性で、整った顔立ちに穏やかな笑みを浮かべている。ぱっと見た感じでは、かなり話しやすそうだ。

――ぱっと見た感じでは。

その隣にいる男性を見て、今度は別の意味で目が止まった。

大きい。

長身で肩幅も広く、がっしりとした体格。服の上からでも鍛えているのが分かる。顔立ちも精悍で、黙って立っているだけなのに普通に怖い。

強烈な人が、また増えてる。

「あ、戻ってきた」

聖子さんが私に気づき、男性二人へ向かって言う。

「ちょうどいいわ」

……何が、ちょうどいいの?

「神宮寺さん」

後ろから声を掛けられ、思わず振り返った。

「うわっ」

陸斗さんだった。

「何です?」

「急に後ろに立たないでください」

「普通に歩いてきただけです」

「気配が薄いんですよ」

「あります」

そんなやり取りをしてから、陸斗さんは二人の男性へ視線を向けた。

「紹介します」

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