薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
まず、柔らかな雰囲気の男性が一歩前へ出る。

「初めまして。友田大和です」

友田。

その名字に、私は反射的に聖子さんを見る。

大和さんが笑った。

「その反応で合ってます」

「え?」

「聖子の長男です」

「……息子さん?」

「そう!」

聖子さんが、なぜか胸を張る。

「私の長男」

「へぇ……」

全然、雰囲気が違う。

「それと」

大和さんが純さんを見る。

「純の夫です」

「……え?」

今度は純さんを見る。

純さんが、にやっと笑った。

「旦那」

「お二人、ご夫婦だったんですか?」

「そうよ」

知らなかった。

というか、この事務所、人間関係がどんどん繋がっていく。

「職業は検察官です」

大和さんが、さらっと付け足した。

「……はい?」

検察官?

この柔らかそうな人が?

私の顔を見て、大和さんが笑う。

「よくその反応されます」

「すみません」

「大丈夫」

声まで柔らかい。

けれど。

「ただ、先に一つ」

その笑顔は崩れないまま、纏う空気だけが少し変わった。

「あなたの相談内容を、僕が検察官という立場を使って勝手に調べることはできないし、しません」

「あ……はい」

「必要になった時に、刑事事件としてどんな手続きが考えられるのか、どういう形で警察や検察へ繋ぐべきなのか。その辺りの整理なら協力できます」

「分かりました」

……やっぱり、ただの優しそうな人ではないらしい。

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