薔薇色って何色?――ロト7で人生をやり直すはずが、敏腕弁護士の執着愛に捕まりました――
「で」

聖子さんが、もう一人を指した。

「こっちが次男」

男性が一歩前へ出る。

近くなると、さらに迫力がある。

「友田大雅。三十二。聖子の次男だ」

低い声だった。

「あ、神宮寺奏です」

反射的に名乗る。

大雅さんは一度だけ頷いた。

「警視庁にいる」

「……警察官?」

「ああ」

また凄い人が出てきた。

「ただし、俺がここへ来たのは、あんたの過去を勝手に捜査するためじゃない。それはできないし、するつもりもない」

大雅さんの目が、まっすぐ私を見る。

「今聞いてるのは、安全面で気になる相談者がいるってことだけだ。詳しい話は、あんたがいいと言うまで聞かない」

「あ……」

私は思わず陸斗さんを見る。

ちゃんと、そこは止めてあるんだ。

「必要なら、何を警戒するべきか。どこまで自分たちで備えるか。どの段階で正式に警察へ相談するべきか。その判断には協力する」

見た目は、この中で一番怖い。

なのに話は短く、分かりやすかった。

「分かりました」

私が頷くと、陸斗さんが尋ねた。

「神宮寺さん。お二人にも、必要な範囲でこれまでのお話を共有してよろしいですか?」

少しだけ考える。

でも、ここまで来た。

「はい。お願いします」

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